ビタミン剤・サプリメントは医療費控除の対象になる?【税務署問い合わせ結果】

ビタミン剤やサプリメントを購入すると、医療費控除の対象になるのでしょうか?

妊婦の場合、医師に「鉄分を多くとってくださいね」「葉酸(ビタミンB12)をとってください」なんて指導されることもあると思いますが、この場合は対象にならないんでしょうか?

管理人が国税庁の電話相談センターに問い合わせた結果をまとめました。

結論は「医療費控除の対象にならない」

結論
「ビタミン剤やサプリメントは医療費控除の対象にならない。(医師から処方薬として出された場合のみ対象になる。)」

国税庁電話相談センターで、電話口に出てくださった職員の方との詳しいやりとりはこんな感じでした。

管理人

医療費控除について質問なのですが。
はい、どうぞ。

国税庁

管理人

市販のサプリメント、ビタミン剤は医療費控除の対象にならないと国税庁サイトで読みました。間違いないでしょうか?
[参考] 「ビタミン剤などの病気の予防や健康増進のために用いられる医薬品の購入代金は医療費となりません。」と国税庁サイト(医療費控除の対象となる医療費)に書かれています。

はい、なりませんね。

国税庁

管理人

それは、医師の指示があって買った場合でもダメですか?
 
私の場合、鉄やビタミン剤を処方されていたのですが、服用し終わって、産院でもう一度処方してもらおうと思ったら、『薬局で買える市販のものでいいです』と言われました。このような場合も対象にならないでしょうか。
はい。それは治療ではなく、健康の維持・増進にあたりますので、対象になりません。

国税庁

ビタミン剤の医療費控除まとめ

ビタミン剤、カルシウム剤、葉酸などのサプリメントは、医療費控除の対象とならないことがわかりました。

トコちゃんベルトは医師の指示があればOKなのに、サプリメントは医師の指示(らしきもの)があってもNGなのが不思議だなと思いました。

トコちゃんベルト(骨盤ベルト)は医療費控除の対象になる?

同じ鉄なのになぜ?

鉄剤については、妊婦検診の結果、貧血の数値が出て、医師から処方された鉄剤(フェロミア錠)や、これと同時に処方された葉酸(=ビタミンB12、フォリアミン錠)は、医療費控除の対象になります。

同じ鉄剤なのに、ドラッグストアなどで買ったサプリメントは医療費控除の対象にならないのはなぜでしょう?

これは、調べてみたところ、用量も、服用の目的も違うからなのだと思います。

産婦人科で処方される鉄剤に含まれる鉄は1日100mg~200mg。

ちなみに、厚労省の「日本人の食事摂取基準」によると、妊婦に推奨される鉄量は1日21.5mg(妊娠初期は1日9mg)です。

[参考] 日本人の食事摂取基準|厚生労働省

貧血の治療目的で産婦人科でもらう鉄剤はすごい用量なんです。

一方で、市販されている鉄剤に含まれる鉄は、1日6~18mg程度です。(大塚製薬「ネイチャーメイド」鉄剤が6mg、アサヒ飲料の「ディアナチュラ」鉄剤が18mg。)

産婦人科の鉄剤 市販の鉄サプリメント
1日分の用量 100mg 6~18mg

私の場合は、鉄剤100mgを2週間服用し、その後の検査で、「貧血状態は改善したので大丈夫です」と医師に言われました。

正常値に戻ったので、「もう処方薬での治療の必要がない」ということになって、医師からは市販のサプリメントの服用を勧められたわけですよね。つまり、治療の必要な状態ではなくなったということです。

ですので、その後に市販のサプリメントを飲み続けるのは「健康の維持のため」となり、医療費控除から外されるのだと理解しました。

どこかで区切る必要

それに、もし「医師の指示があればサプリメントも医療費控除の対象になる」ということですと、もし医師が「ビタミンCを多めに」と言ったら、ビタミンCのサプリメントは良いとしても、CCレモンとか、ビタミンCのど飴みたなのはどうなるかという問題が出てくるでしょうし・・・。

医師が「鉄分を多めに」と言ったらホウレン草も、「水分を多めに」と言ったら水道代も・・・!? ときりがなくなってしまうので、どこかで区切る必要はあるのだろうなと感じました。

医薬品の鉄剤を買えば医療費控除できるけど…

市販の鉄サプリメントでは、医療費控除の対象になりませんが、裏技があります。

それは、「医薬品指定されている鉄剤を買うこと」。これなら医療費控除できます。

現在、医薬品の鉄剤としては、ファイチマスチゲンエミネトンが販売されています。

いずれも第二類医薬品で、「貧血を治すために買った」と言えば、医療費控除できます。

医薬品の場合は、鉄が吸収されやすい配合の製剤になっており、効果について試験も行われているという信頼感もあります。

サプリメントと比較すると割高なのですが、医療費控除で実質的には割引になることを見込んで、医薬品の鉄剤を購入するという選択もアリかなと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

※この内容は、管理人が聞いた内容をメモから再現していますが、聞き間違いや、表現の不正確な点などもあるかもしれません。参考程度にとどめていただくようお願いします。詳しくはこちらの記事もお読みになったうえで、最寄の税務署の電話相談センターにご相談ください。

そのほか、医療費控除できる妊娠・出産関連費用はこちらにまとめています。

妊娠・出産で医療費控除の対象になるもの(まとめ)

医療費控除で戻ってくる(還付される)額がいくらかについては、こちらにまとめています。

医療費控除とは?いくら戻る?還付金額をカンタンに計算する方法

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