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良い小児科選びのポイント~赤ちゃんは生後2ヶ月から毎月予防接種!~

良い小児科の選び方とわが家の体験談をまとめました。

小児科って、大人になるとまったく縁がないですよね。でも、赤ちゃんが生まれてからは毎月通うことになりました。正直言って、こんなに頻繁だとは出産前には想像すらしていませんでした。

良い小児科を選ぶことができたら、乳児期の子育てストレスはずいぶん減る気がします。

実は、わが家は良い小児科が近所になく、とても困っています。これから出産される方は、妊娠中からリサーチして、ぜひ出産後に備えていただきたいです。

0歳での予防接種は18回も!

「赤ちゃんが病気になったら、小児科に行くのかな?近所に小児科ってあったっけ?」

出産前は漠然とそう思っていただけでたが、出産してみると、病気じゃなくてもしょっちゅう小児科に通うことになりました。

理由は、予防接種があるから。生後2ヶ月から、予防接種がスタートします。

赤ちゃんが生まれてから、1歳の誕生日までに接種するワクチンは、なんと7種類、18本!

出産後、6ヶ月位までは、毎月のように予防接種に通っていた印象があります。

ちなみに、1歳の誕生日から2歳までに接種するワクチンは、7種類、9本です。(標準的なスケジュールで、インフルエンザワクチンを含む場合。)

そして、予防接種の大変なポイントは、接種月齢が決まっていること! 指定された時期に接種を済ませておかなければ、本来無料のワクチンが有料になってしまったりします。

だから、小児科を選ぶさいには、まずは「予防接種の予約がストレスなくとれるか」ってとても重要なんです。

MEMO
標準的なワクチン接種スケジュールは母子手帳で確認できます。また、「NPO法人 VPDを知って子どもを守ろうの会」サイトで配布されている予防接種スケジュール表が、注意事項も載っていてわかりやすいです。
 
ワクチン接種スケジュール表
(画像はVPDを知って子どもを守ろうの会のスケジュール表より)

ワクチンって必要なの?

第一子出産前の私は、ワクチンについてこんなことを思っていました。

  • そもそも、ワクチンって必要なの?
  • 副作用(副反応)の心配ってないの?
  • 必要なら受けたらいいんでしょ?何が大変なの?

そして偶然目にした「ワクチンの学校」というセミナーに出席しました。

このセミナー、出席して本当に良かったです。現在は開催されていないのが残念です。

「ワクチンの学校」では、国立感染症研究所でワクチンの研究をしている医師が講師となり、ワクチンとは何か、接種しないとどうなるか、ということをとても分かりやすく説明してくださいました。

国内外の調査データなど、根拠を示しつつ説明され、ワクチンの副反応に対する恐怖感も消えました。

セミナーで学んだポイントは、以下の三つでした。

  • 生後8週になったら、ワクチンの接種が始まる
  • 受けなくてよいワクチンはない
    (無料だからといってリスクの小さい病気ではない)
  • ワクチン接種は、一日も早く終わらせることが大切
    (その分感染症のリスクが減らせる)

私の考える良い小児科の選び方

「ワクチンの学校」で、得た知識から、「すべてのワクチンを最短日程で受けなければ!」と意気込んだ私は、出産前に近所の小児科をリサーチしてみました。

すぐ近所にはなくて、徒歩15分~30分の範囲に3軒ほど。

その中でも、こんな基準で比較して、小児科を選びました。

医師が大学で小児科を専攻していたこと

病気の中でも、子どもに特有のものは多いそうです。

「子供は小さな大人ではない」と、「育児の百科」(松田道雄著)にも書いてありました。

そのため、内科や外科が専攻ではなく、小児科専攻で、子どもをたくさん診察した経験のある医師がよいと思いました。

松田道雄「育児の百科」を読んでおいてよかった~昭和レトロな育児本~

「内科・小児科」ではなく「小児科・内科」であること

この二つって違うってご存知でしたか? 最初に表記してあるのが専門なのだそうです。


(Hanakoママ2017年12月号より引用)

医師の出身大学までの距離が比較的近いこと

難しい病気にかかり、大学病院に紹介を受けるさい、医師の出身大学に紹介してもらえて、スムーズになるかなと思いました。

医師の年齢が若いこと

これまで自分が診療を受けた経験から、若いお医者さんのほうが、新薬や治療法をよく勉強している場合が多いと感じます。

(私のアトピーを治してくれたお医者さんも、当時40歳位の開業医でした。)

関連記事 >>「子どもをアトピーにしないコツ~愛育病院皮膚科部長・山本一哉先生のお話から~」)

60代以上で経験の長いお医者さんは、珍しい病気でも診たことがあるかもしれないので、甲乙つけがたいですが、若い先生に絞り込んで探しました。

こんな小児科を選びました

選んだのは、自宅から徒歩15分ほどの場所にある、40代のお医者さん一人でやっておられる医院でした。

「小児科・内科」と書いてあり、大人の診察もしてもらえるとのこと。

できれば、下見しに行ってみたいな~と思っていましたが、妊娠中は風邪をひいても産婦人科で見てもらえるので、行く機会がありませんでした。

出産1ヶ月ほど前に電話をして、予防接種の予約方法だけ質問しました。電話で予約可能ということで、予防接種している曜日と時間も教えてもらいました。

あとから考えると、この電話をしたのは正解でした。実はこの時期、全国的にヒブワクチンが品薄となっていたんです。

出産後、早めに予約しなければ、ワクチンが確保できず、接種できない(大幅に遅れる)ところでした。

それまでその病気にかかることなく、後から無事に接種できたなら、結果的にはそれで良いともいえるのですが、接種までの間は感染症のリスクが常にあったということになります。接種可能な月齢になればすぐに打ってしまうのが何より安心です。

MEMO
2013年はヒブワクチンが品薄でしたが、その後も特定のワクチンが品薄というニュースはたびたび耳にします。
 
2015年はB型肝炎ワクチンが不足、2016年は麻疹風疹ワクチン、水痘ワクチンが不足、2017-18年は日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチンが不足し、予防接種の予約を受け付けない病院もありました。

上の子の小児科は理想的だった

上の子の出産の数日後に小児科に電話をし、予防接種の予約をしました。

生後8週目ではじめて小児科へ。ロタ、B型肝炎、ヒブ、小児用肺炎球菌の4種類の接種を受けました。

その後も、無事に予防接種が進みました。

ワクチン(予防接種)費用はいくらかかる?~生後1年で3万円~

この小児科は、今思えば理想的な小児科でした。その後、下の子の出産前に引越しをし、距離的に通えなくなってしまいました。引越し後、3軒の小児科を回りましたが、いずれもしっくり来ません。

ですが、小児科って、近くなければ意味がないという部分もあり・・・。「なんだかな~」と思いながら、3軒のうちの一つに、やむを得ず通っています。

以前の小児科は、以下のような点がすごく良かったと思います。私の勝手な感想ではあるのですが、これから小児科選びをされる方は、よろしければご参考になさってください。

ワクチンの同時接種が可能

ワクチンの同時接種をしてくれたこと。

0~2歳の予防接種は数が多いです。多いときは1日で4~5本を同時接種していかなければ、予防接種スケジュールが進みません。

ところが、引越し後に通った小児科では、「ワクチンは1日2本まで」という独自ルールがあったんです。これだと、小児科に通う日が2倍になってしまいます。

新生児と上の子(2歳)を連れて、たびたび通うことが負担で、他の小児科に変わりました。(この時期の育児日記はこちら>>兄2歳11ヶ月、妹6ヶ月になりました~台湾旅行・トイレトレ開始~

予防接種を専門に研究する医師も「同時接種に危険はない」と言っていますので、2本に制限する理由が分かりません。

[参考] 同時接種は大丈夫?安心して受けていい?

4本程度の同時接種が可能な病院かどうか、事前の確認が必要だと思いました。

接種日程を医師が決めてくれる/検診が同時にできる

接種日程を医師が決めてくれたこと。

予防接種は、次の接種まで1週間空けるもの、4週間空けるものが混在しています。また、生後6ヶ月検診は小児科で受けることになります。検診も、予防接種と同時にできれば楽ですよね。

最初に通った小児科では、この混乱しそうなスケジュールを、最短の期間・最小の通院回数で済むように、お医者さんが調整してくださいました。

ところが、今通っている小児科は、6ヶ月検診は接種とは別日程なんです。毎回待ち時間が発生しますし、その日に発熱したり、都合が悪くなったりでキャンセルすると、また電話して予約をとるところからスタートしなければいけません。正直、面倒です。

接種したらその場で次の予約を入れてくれる

ワクチン接種しにいくと、次回の予約を入れてくれること。

以前の小児科では、その場で次の予約を入れてくださるので、接種の予約忘れがありませんでした。

今通っている小児科では、帰宅してから自分で接種カレンダーを確認し、どのワクチンが受けられるか確認して予約を入れます。このスケジュール管理がけっこうストレスです。

最初の小児科に通っていたときは、予防接種のやり忘れが絶対に発生しないシステムでしたが、引っ越し先の小児科にかかるようになって、「そりゃ、このやり方だと接種を忘れる親も出てくるだろうな~」と思いました。実際、3歳児検診で予防接種の受け忘れを指摘されるお子さんが少なくないということを保健師さんに伺いました。

風邪の患者と、検診・接種の患者は完全入替制

受診患者と予防接種が完全分離していたこと。

健康な赤ちゃんを予防接種に連れて行って、待合室で隣に風邪の子がいたらちょっと困りますよね。

以前通っていた小児科では、予防接種は特定の曜日の昼一番と決まっており、病気の患者さんが完全にいなくなってから待合室に入る形式でした。

今通っている小児科は、完全入替制ではありません。予防接種を待っていると、隣に手足口病の子、風邪の子など感染症の子が座っていることもあり、うつるといやだなぁといつも思っています。

ある総合病院の小児科に行ったときに、お医者さんにこのことを愚痴ったところ、「ええっ!信じられない!ありえない!」と言われてしまいました。

予防接種のときに簡単な診察も可能

予防接種のときに診察・薬が出してもらえること。

病気のときはもちろん予防接種不可ですが・・・。わざわざ病院に行くほどではないけれど、ちょっと薬が欲しいなという症状ってありますよね。ちょっとした肌荒れとか、便秘とか。

以前の病院では、予防接種のときの問診で毎回「最近気になることはないですか?」と質問され、「湿疹が出ています」と答えると、「じゃあお薬出しておきますね~」と軽く対応してもらえていました。

ところが今通っている小児科では、予防接種のときには絶対に薬の処方をしてくれません。システムを省力化するためということなのですが・・・。接種前も接種後も、待ち時間が短いってわけではありません。

以前の病院では当たり前のようにできていたことなのに、医師の処理能力が低いのか、受付の処理能力が低いのか・・・と、イライラしてしまいます。以前の小児科の先生が、並外れて事務能力の高い人だったんでしょうか。

インフルエンザ予防接種と他の予防接種が同時に可能

インフルエンザも他の予防接種と同時にやってくれること。

今、わが家が住んでいる近隣の小児科はどこも、「インフルエンザ予防接種の日」が決まっているんです。そのため、一般の予防接種の日にはインフルエンザの予防接種をしてくれません。これ、地味に面倒なんですよね。

子どものインフルエンザ予防接種は1年2回です。10~11月という、風邪の子の多い時期に、小児科に通う回数が増えてしまいます。

20分以上待たされることがない

病気での診療時の待ち時間が短いこと。

これは、その付近の小児科の数も関係してきますので、そのお医者さんだけではどうにもならないかもしれませんが・・・。

以前通っていた小児科は予約制で、20分待たされた経験はほぼありませんでした。

(一度、30分待たされたことがありましたが、受付の方もお医者さんも「今日はすごくお待たせしてしまってごめんなさい」とわざわざ謝られるほど、時間管理がしっかりしていました。)

今通っている小児科は、予約していっても必ず1時間は待たされます。長いときは2時間待ちということも。

たまたま難しい症状の患者さんがいた、というのなら分かりますが、毎回こうだと、予約数の設定が間違っていて、予約させすぎってことですよね。

39度の発熱で、ぐったりしてぐずる子と待合室に2時間いるのは消耗します。

「子どもが小さいうちは、気になる症状があればすぐに小児科へ」なんて育児本には書いてありますが、1~2時間待たされると思うと、症状が軽いうちは行く気になりません。

これまでは重い病気にかかることもなかったので、それで済んできましたが、深刻な病気の初期症状を見逃す結果になってしまっては困るなあといつも心配しています。

診療範囲が広い

診療範囲が広く、ヤケド、トゲなどの簡単な外科治療もしてくれること。

上の子が1歳の頃、テーブルの上の味噌汁をかぶってしまい、ヤケドをしてしまったことがありました。かなり痛がり、水ぶくれになりそうな雰囲気です。

救急車を呼ぶほどではないけれど、すぐ受診したい!そんなときに、やっぱり最初に電話するのは、かかりつけの小児科ですよね。

味噌汁をかぶった子どもにシャワーで冷水をかけつつ小児科に電話すると・・・

診療時間はもう終わりますが、すぐに来てくださるなら見ますよ!

タクシーで連れて行き、軟膏を塗ってもらったので、きれいに治りました。本当に助かりました。

その後、引っ越してから、足にささくれた木のトゲが刺さったことがありました。徒歩8分ほどの場所にある小児科に連れて行ったところ、

トゲは外科ですね。外科に行ってください

と言われてしまいました。

こういう処置をするためのピンセットすら置いていないそうです。ちなみに、ヤケド治療もしていないとのこと。

仕方なく、自宅に戻って外科を調べて受診することになってしまいました。

お医者さんにも専門があるでしょうし、近隣の他の医院に配慮しなくてはいけないという、大人の事情もあるのかもしれませんが・・・

子どもにありがちなヤケド、ケガ程度であれば、全部まとめて見てくれる小児科医のほうがいいよなあと思ってしまいました。

こういう事態を防ぐためには、コメント欄で教えていただいたように、皮膚科、外科、形成外科、耳鼻科などをピックアップして、「子どもの診療も可能か」と問い合わせおくことも必要になってきますね。

まとめ

赤ちゃん

子どもが生まれて以降、小児科にはワクチン、風邪などで本当に何度もお世話になりました。数えてみたところ、生後2歳までの間に、第一子は約20回、第二子は約30回通っていました。これでも少ないほうみたいです。

「こういう小児科が良い」と思っても、近くに見つからない場合もあると思いますが・・・

出産前に近所の小児科を調べて

  • 予防接種の予約方法
  • 同時接種(4本以上)が可能かどうか

ということは、確認しておいて損はないと思います。

そのほか、出産前にやっておいてよかったことについては、こちらの記事にまとめています。

出産前にしておくことリスト~やっておけばよかったこと100~

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