このブログには広告が含まれます

帝王切開でかかったお金~出産費用の明細を公開~

帝王切開(緊急帝王切開)で出産した、私の出産入院費用の明細です。

「私は普通分娩だから関係ない」と思われた妊婦さんも、ぜひ見ていってください。

私も、もともと普通分娩の予定でした。
陣痛が始まって病院に到着したあとも、自分が帝王切開になるなんて思いもしませんでした。

調査によると、現代のお産の5件に1件は帝王切開です。「帝王切開もあるかも」と想定して出産準備されることをおすすめします。

普通分娩と大差ない金額です

帝王切開が決まったとき、「入院費が高くなるんじゃ・・・」とハラハラした私。

ですが、結論から言うと、帝王切開の費用は、その病院の普通分娩の費用とほぼ差のない金額となるのが普通です。

(東京都の産院の出産費用を調べていて、色んな病院で聞きました。麻酔の方式により、高い場合も安い場合もありますが、差は5万円未満かと思います。)

帝王切開で手術費用がかかりますが、健康保険で3割負担となるため、最終的な自己負担はほぼ変わらなくなるようです。

私の場合は23万3726円でした。以下で具体的に説明しています。

また、「帝王切開では得する」って聞いたことはないですか?
こちらの記事でお金の戻る制度について詳しく解説しました!

>>「帝王切開でもらえるお金~高額療養費・医療費控除などを徹底解説!~

高額療養費制度についてすでにご存知で、「あれ?8万円で済むんじゃないの?」と思われた方はこの記事の数字はざっと読み飛ばして、こちらへどうぞ。

>>「帝王切開での出産費用と高額療養費制度~8万円で済まない理由~

こんなお産でした~私の出産の基礎データ~

私の出産(帝王切開)はこんな状況でした。

・東京都内の産院で出産しました。
・この産院では、「普通分娩は70万円程度」と言われていました。
・入院日と出産日は同日です。(午前1時入院、午前5時頃に緊急帝王切開)
・出産日を含め、9日間入院しました(3/12未明入院、3/20退院)。

出産費用ともらえたお金

出産費用の総額は約74万円。
この病院での普通分娩の金額(70万円前後)とほぼ同じです。

ただ、補助金(出産育児一時金42万円)が支給され、帝王切開であったことで受けられた給付もあり、最終的な自己負担額は23万3726円となりました。

詳しくはこちらをご覧ください。

  • step1
    出産費用総額 74万7538円
    健康保険分+自費分+食事療養費=74万7538円
    (11万8818円+62万2740円+5980円)

    ※高額療養費制度(限度額適用認定書)の適用前
    ※出産育児一時金直接支払制度利用なし

  • step2
    高額療養費制度の適用
    ここから高額療養費の分を差し引いてもらえます。
    高額療養費は日本の健康保険に入る全員に適用される制度です。

    (詳しくは「健康保険限度額適用認定書で得したお金」参照)

  • step3
    高額療養費制度適用後
    健康保険分が8万1385円に。

    高額療養費制度(限度額認定証)を使うと健康保険分11万8818円のうち、限度額8万1385円を超える分(3万7433円)が支払免除されました。

    (どなたでも、限度額はだいたい8万強になります。)

  • STEP.4
    病院窓口での支払い
    71万0111円を退院日に病院窓口で支払いました。

    健康保険分+自費分+食事療養費=71万0111円
    (8万1391円+62万2740円+5980円)

    領収証画像
    帝王切開での出産の領収証画像

  • STEP.5
    出産育児一時金の支給
    出産育児一時金(42万円)が支給されました。

    窓口支払額-出産育児一時金=29万0111円
    (71万0111円-42万円)

    出産育児一時金は、日本の健康保険に入っている方ならどなたでももらえます。

  • STEP.6
    家族療養費付加金の支給
    夫の入っている健康保険組合に「家族療養費」という制度がありました。
    保険分の自己負担が2万5000円に圧縮されます。

    (この制度がない健康保険組合もあります。)

  • STEP.7
    家族療養費付加金制度適用後
    保険分8万1385円が2万5000円に。
    (8万1385円-2万5000円=5万6385円は健康保険組合より後日払い戻されました。)
  • STEP.8
    最終的な自己負担額
    出産育児一時金支給後の金額-家族療養費払戻額=23万3726円
    (29万0111円-5万6385円)

自費分の内訳

帝王切開での出産って健康保険が効くはずでしょ? 自費分(自由診療分)のお金がかかるの? と不思議に思われる方もおられるかもしれません。

たしかに、帝王切開での出産の場合、帝王切開手術とその後の母体への投薬などには健康保険が適用され、3割負担となります。

けれども、赤ちゃんは医療処置の必要ない状態で健康に生まれています。

そのため、赤ちゃんに関する部分や、帝王切開と関係のない母体への処置、個室料については、自由診療のお金がかかってくるんです。

私の入院で負担した、自費分(自由診療)の明細がこちらです。

診察料(新生児入院料9日分) 9万円
投薬・処置料(帝王切開時医療材料)3万1700円
投薬・処置料(NST) 2000円
投薬・処置料(オプサイト) 500円
投薬・処置料(一時金書類) 500円
投薬・処置料(保育器) 4000円
投薬・処置料(ガスリー検査) 3000円
投薬・処置料(聴力検査) 5250円
分娩料(分娩介助料) 33万円
産科医療保障制度 3万円
その他(分娩セット) 3万1500円
その他(剃毛用替刃) 840円
その他(アンシルク) 2625円
その他(腹帯) 2835円
その他(病衣) 840円
その他(育児指導料) 4200円
その他(ランシノー) 1050円
その他(紙オムツ) 1050円
文書料(出生届) 2100円
室料差額 7万8750円

食事療養費

また、「食事負担金 5980円」というお金も領収証にありますね。正確には「食事療養標準負担額」といいます。

健康保険適用で入院した場合、入院期間中の食事の費用は、健康保険から支給される「入院時食事療養費」と本人が支払う「食事療養費標準負担額」でまかなわれます。

私の場合の負担額はこちら。

食事療養費 1万1638円
食事負担金 5980円

自己負担額分である「食事療養費標準負担額」は、病院によって違いはなく、全国一律で決められています。

私の出産した時期は1食260円でしたが、平成30年4月以降は1食460円に値上がりしています。

入院時の食事療養費標準負担額
協会けんぽ|食事療養費

私の場合は、入院当日に手術し、その日の夕方からおかゆが出されたため、9日で23回の食事を食べています。

1食260円×23回=5980円

手術後に点滴を受けていたため、入院当日の朝食・昼食は出されていません。その分の食事療養費はかかっていません。

帝王切開での出産費用って高い?安い?

今回の出産で、最終的な自腹部分は23万3726円。
これは、普通分娩で予定していた額と変わりませんでした。

帝王切開って高くつくんじゃ?と心配したのですが、ほぼ同額になるのがどの病院でも普通のようです。(健康保険がきくためです。)

個室に入り、入院日数も9日と長いので、考えようによっては、帝王切開のほうが割安といえるかもしれません。

さらに、民間の保険会社の医療保険に入っていた場合は、保険金がおりて、むしろプラスになっていたところでした。

»帝王切開でもらえる医療保険の金額

ところで、出産費用70万円というと、「セレブ産院!?」と九州在住の友人に驚かれたのですが、決してセレブ産院ではありません。。。

確かに都立病院などもっと安い病院もあったのですが、東京の私立の産婦人科で産むと、60万円オーバーは当たり前のように感じられます。

医療保険に入ればよかった!?

ところで、私は医療保険に加入していませんでした。

「帝王切開でもらえるとしても8万円ぐらいだから別にいいや」と思っていたんです。

でも、産後、やっぱり入っておけばよかったと思うようになりました。こちらにまとめています。

≫「私が『妊婦は医療保険に入るべき』と思うようになった理由

帝王切開でもらえるお金

帝王切開で出産した場合に支給されたお金については
こちらで詳しくまとめています。よろしければどうぞ。

>>「帝王切開でもらえるお金~高額療養費・医療費控除などを徹底解説!~
>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です