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私が里帰りなしで出産した理由

私は里帰りせず出産しました。その理由と、感想をまとめました。

里帰り出産できなかった理由

私は実母がおらず、実家に頼ることができません。

いっぽう、夫の実家は自宅から2時間強。

第一子出産のとき、義母は「よければうちに来て産みなさい」と言ってくれました。

でも、義母はそのときすでに70歳。
年齢なりの持病もあり、あまり無理のきかない健康状態です。

夫の実家に里帰りして、過労でダウンした義母も看病する……

そんなピンチな状況を想像して、義母の申し出を断りました。

都会のほうがお産の環境が良かった

東京のほうが夫の実家周辺よりも産婦人科の環境が良かったというのも理由です。

夫の実家の周辺で産婦人科を探してみたところ、自家用車の距離に個人の産院が2件。しかし、義母もわが家も自家用車は持っていません。

大きな市立病院もありますが、電車を使って1時間ほどかかります。

臨月には夫の実家に移動して陣痛を待つことになるわけですが、そこから電車に乗って、あるいはタクシーで移動することになります。

それに比べると、自宅付近には産婦人科がたくさんありました。

私立・公立・大学病院がそろっており、NICUもあります。

東京の自宅付近で産むのが一番では?と、里帰りしないという結論になりました。

夫は激務のワンオペ育児

里帰りしないと話すと、「誰か手伝いに来てくれるの?」と必ず聞かれませんか?

「誰も来てくれないんです」と言うと「じゃあ、旦那さんに頑張ってもらわないとね」と言われます。

これ、妊娠中に言われて一番苦しかったセリフかもしれません。

わが家の場合、夫は毎日帰りが22時~24時。

1週間程度の出張は毎月のようにあります。

待遇は契約社員なので、育休をとったら来年は契約更新されず、無職になるかもしれません。

夫は家事は結婚以来まったくやっていません。
(私がつわりできつかったときに、ゴミ出しに行ってくれたのが唯一の家事かと。。。)

「旦那さんにもうちょっと家事をやらせては?」みたいなことをファミリーサポートセンターの職員さんなんかに言われたのですが(これ自体、大きなお世話じゃない?という気がするのですが)、深夜帰宅して睡眠不足で翌朝仕事に出ている夫に、そこまで無理はさせられないよなあと思いました。

だって、夫が倒れたとして、病院探すのは私。付き添うのも私。お金の心配するのも私。
誰も代わりにやってくれないのだから、夫に健康でいてもらうことは、産後の私の負担を減らすことにもなります。

里帰りなしでも乗り切れた

結果としては、里帰りなしで出産し、大きな問題は起こりませんでした。

ただ、出産前には、一人で産後を乗り切れるよう、必死で準備しました。

どれも役に立ったなあと感じています。

出産前にしておくことリスト~やっておけばよかったこと100~

里帰りしない出産のメリット

振り返ってみると、里帰りしないことにもメリットはあったと思います。

特に夫との関係では、私の場合、里帰りしない選択が正解でした。

陣痛の痛みを体験

うちの夫、私の妊娠中には

里帰りしないって、本当にそんなに大変なことなの?

アメリカの妊婦さんなんて、産んだその日に自分で車運転して帰ってくるらしいよ?
日本の妊婦さんは過保護なんじゃない?

こんな信じられない発言をしていたんです!

(もともと、すごく楽天的な性格なので、必ずしも悪気があったわけではないのでしょうけれど・・・言われるたびイライラし、「この人、産後は絶対に手伝ってくれないな」と泣きたいほど悲しかったです。)

でも、陣痛の様子を見て、夫も考えが変わったようです。

陣痛は夕方に始まり、深夜に産院に入院しました。

20時ぐらいに夫が帰宅して付き添ってくれていたのですが、陣痛室では口もきけず、のたうち回るレベルの痛さに耐えているのを見て、「尋常な痛さではない」ということだけは分かった様子。

ふだん足なんかを机にぶつけても平然としているのに、あんなに痛がるなんて、よっぽど痛いんだなと思った

と、後から言っていました。
(この感想自体、のんきすぎて多少イラっとするのですが。)

また、その後、赤ちゃんが出てこず早朝に緊急帝王切開になったときも、やはり義母ではなく夫が付き添ってくれてよかったと思いました。

義母だと、徹夜して朝まで起きていてもらうのは無理ですし、手術の説明なども動転してしまってまともに聞けず、余計な心配をさせてしまったかもしれません。

帝王切開だ話すと「痛くなくてよかったね」とよく言われますが、もし里帰り出産で夫が陣痛を見ておらず、「痛くなかったんでしょ」なんて言われたら、さすがの私も怒って家を飛び出すレベルだと思います。

新生児の世話を体験

また、里帰りしなかったことで、新生児期の赤ちゃんと夫が触れ合えたのもよかったと思います。

とはいえ、オムツ替えは絶対拒否だったので、戦力にはならなかったのですが……。

爪切りだけは、産院でやり方を聞いて、退院直後から夫の担当になり、「責任を持って赤ちゃんの世話をする」という意識が生まれた気がします。

里帰りして、1か月後に夫を育児参加させようと思ったら、私が一から説明することになり、「母親が責任者で、父親はやり方を聞いて動くだけ」という関係になってしまっていたかもしれません。

産院で夫が直接説明を聞くことで、「わかんないよ~」と言わせない部分を作ったのは、ささやかですが成功だったかなと思っています。

夫が育児初心者なのと同様に、私も初心者なんですから。

頻回授乳の大変さを体験

出産後すぐの2~3時間おきに授乳する様子も、やはり一緒に暮らしていなければその辛さが伝わらなかったと思います。

「出産なんて大したことじゃないんでしょ」というモードだった夫も、陣痛と新生児の世話で私が疲れきっている様子を見て、「出産ってすごい、大変なこと」と意見を変えたようです。

だからといって積極的に家事育児をしてくれるようになったわけではないのですが……。

里帰りなし出産を経験することで、夫の姿勢が「そんなに騒がなくてもいいでしょ」から、「大変なのに頑張ってくれてありがとう」に変わったことは、私にとってとても大きかったと思います。

里帰りなしでの出産まとめ

私にとっては、やむを得ず選択した「里帰りなしでの出産」でしたが、デメリットよりはメリットのほうが大きかったと感じます。

そして、2年後には第2子も、里帰りなしで出産しました。

これから里帰りなし、実家サポートなしでの出産をされる妊婦さんにも、「大丈夫ですよ!」ということをぜひお伝えしていきたいと思います。

この記事を読んでいただいて、ご説明不足の点や、ご質問がありましたら、ささいなことでもどうぞお気軽にコメント欄またはメールでお知らせください。

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